11月11日 ( 土 )東大和「カフェバー・空」グラフィティナイト
佐藤美由紀(Pf)、早川純(Bandoneon )、スズキイチロウ(Gt)
【お店の方のレポート】
来た・・来た・・来た!!ジャン!週刊アルバイトニュース!←古っ!!11/11(土)グラフィティナイトのなか日。この日はなんとカフェグラフィティが営業してれば5周年の日!!まぁ~逆言うと営業してたらグラフィティナイトは無いんだが(笑)切り口欲しさに(爆)グラフィティ5歳のお誕生会を開きました。以前から告知をしてました・・そう、タンゴで!!!おタンゴキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! ひょんな事で知り合ったタンゴピアニスト、佐藤美由紀さん。以前、中目黒・楽屋でのエルフエジェのライヴを観に行きショックを受け入院(うそ)。こ、これは・・と思い、ひたすら温めてきた企画なのだ。温め過ぎてヒナが還っても世話が大変なので御登場願いました!!!なんのこっちゃ・・。
Miyukiタンゴトリオ ピアノ:みゆきさん、ギター:スズキイチロウさん、バンドネオン:早川純さん
参考迄にエルフエジェとは、みゆきさん中心に結成された日本を代表するタンゴ集団でございます。総勢8名だったかな?今回はトリオで来ていただきました。東大和市内に足を踏み入れた事のある方は・・・みゆきさんのみ。スズキさん、早川さんは初めて!早川さんを東大和市駅迄スタッフ・アカネとお迎えに行く。大きな黒い箱を持っている。「こ、これがバンドネオンか・・」と思いつつも「新婚なんですよねぇ~♪」と、ずれた話し掛け。初めてお話したのにいきなりプライベート・・しかも急所(笑)スズキさん、みゆきさんは車で現場入り。『すっごい渋滞してた!!』通常の3倍時間がかかってしまったそうで・・。お疲れですよね。
リハはミタッチがキッチリサウンドチェック♪リハ終了後の食事タイム。3人の・・噛み合ってるのかどうなのか?なギリギリの会話が笑えました。確実に言えるのは、スズキさんの発言に対するみゆきさんのトンチンカンな答えは絶品です(笑)和んだ頃に・・さぁ~営業開始だぁ~~~~~!!の19時。
実はココだけの話。ライヴのスタートが、20時半だったんだけどね。20時回ってもお客さんが1人も来てないの!!俺様余裕な顔して皆と話してたけど、内心・・・やっべぇ~~~~~~!!ってドキドキしてたさ!(笑)しかしその直後、常連ojunさん口開けで1組・・2組と御来店。ライヴが始まる頃には、な・ん・と・か!形になりました。ホッとしつつも・・えぇ・・正直嫌な汗、背中を伝いましたよ(笑)ライヴ中に席がドンドン埋まってくれたのは嬉しかった!個人的にお客さんの3分の2は顔の解る方、3分の1は初めての方。皆、みゆきタンゴワールドに吸い込まれていく♪最初は落ち着いて見れなかった俺様。結局気持ちがフラットになった頃、1部が終了!!ステージ内容で記憶にあるのは・・・みゆきさんの激しい演奏後の呼吸の乱れたMCとスズキさんと早川さんのみゆきさんに時たま投げかける『えっ??』ていう視線のみ(笑)まぁ~ね、そりゃね、俺様は今回運営側だからね。まともに聴けなくてもしょうがないよね・・・ (T0T) oh-! でも曲はまともに聴けなくてもヴァイブレーションは伝わってくる。そう、それも自分として普通じゃない感じの。前にも書いたかも知れないが、俺様の知ってるタンゴイメージとは明らかに違う空気感ね。異次元いっちゃうのよ、演奏がね。その感覚が病み付きになるのね。既成の言葉だとフリージャズとでも言うのかな。面白い。第一部終了。拍手喝采。小休止で第二部へ。早川さんのバンドネオン講座も興味深かった。71個?のボタンを操る、魔術師。。いや、侍だ!スズキさんのオリジナルも楽屋で聴いた時から大好きだったので初めてのショックが蘇ってきてゾクゾクしたね。そして、アンコールにも応えていただきました。正子ちゃんが激しくせがんだお陰でもある(笑)リベルタンゴ/ピアソラ。と、鳥肌が・・・。演奏終了後、大拍手!&声援がどこからともなく沸き上がってきた!その雰囲気がとても自然で、単純に「あ、やって良かったな」と思った。老若男女、文化的な夜だった。え?その後?えぇ~と、スズキさんと早川さんはソフトドリンクでぇ~ (o^o^o) みゆきさんは生ビールをジョッキでグイグイっと♪
今夜も出演者&お客さんに大感謝です!みゆきさん、スズキさん、早川さん快く御出演いただきまして本当にありがとうございました!御来場いただきました皆様、大変に有難うございました!また絶対やるからね!みゆきタンゴ!!
【ご来場くださった方のレポート】
先週から「エル・フエジェ」のタンゴとその周辺の音楽を集中的に聴いている。昨日は昼の部と夜の部をハシゴした。 昼の部は自宅から歩いて行ける距離の会場で、社交ダンスクラブの伴奏であった。バンマスのミユキさんからは事前に「オブリビオン」をサックスで吹くと伺っていたが、そのサックス奏者が「リマさん」と呼ばれていること、「エル・フエジェ」の主要メンバーであったこと、怪我のため暫く離脱したことを知ったのは、演奏後のことであった。 社交ダンスの方々がサロン内で歓談するのを尻目に、入口の外でたむろしているミュージシャン達のお話に聞き入った。詳しい中身は私の中で消化不良なのでここでは立ち入らないが、どうやら新しいジャンルの音楽が生まれる直前の胎動を耳にしたようである。
そして夜の部は電車で1時間以上かけて東京の郊外へ。今回は「ミユキタンゴトリオ」の名前で登場。11月2日の時点ではピアソラの音楽という頭で凝り固まっていたが、今日は「エル・フエジェ」の音楽として聴く余裕が出来ていた。オリジナル曲2曲は彼らの進みたい方向を示しているようにも思われたが、もう少し時間をかけて確認したい。 余談だが、第1部の最後の「ブエノスアイレスの夏」は、先日聴き逃した私のために急遽演目を変更していただいたのだという。リップサービスかどうか判別がつかないが、お心遣いが身に沁みた。最後のアンコールにも応えてくださり、お店のDJの方が驚いていらっしゃった。この「音楽の良心」の行方をもっと追いかけてみたくなった。
翌日、小松亮太さんのCD『ラ・トランペーラ~うそつき女』を購入した。「ミユキタンゴトリオ」ライブでの冒頭の曲=カルロス・ガルデルの「首の差で Por una cabeza」が収録されていたからである。 (※ちなみにこの曲は「濃い生茶」のCMで使われているとのこと。)CDと聞き比べてみた時、みゆきさんの弾き込む音の強さ、そして「一曲入魂」の姿勢を改めて実感した。今回のトリオ(ピアノ・佐藤美由紀、バンドネオン・早川純、ギター・スズキイチロウ)は「エル・フエジェ」の中でも鼻息の荒い個性派3人が残ったという印象だ。暴れ馬・みゆきさんの手綱を引くのではなく、真っ向から張り合っているように見えた。聴衆もその辺を敏感に感じ取っていたようで、熱狂的な拍手を送っていた。「かっこいい!」という女性の声も飛び、演奏後はしばらく興奮醒めやらぬ様子であった。みゆきさん、あなた本当に魅力的な暴れ馬ですよ。
これで「エル・フエジェ」とその周辺のライブは一通り目を通したことになる。この後は11月23日(木・祝)には関内でのライブを予約済みである。しばらく時間があく間に頭を空っぽにして、次に「エル・フエジェ」の奏でる音がどういうふうに聞こえるのか、今から楽しみである。(Tさん)
【イチロウさんのレポート】
夜の部のタンゴトリオ(M、BN侍、私)は、私が書くのもなんですが、どえらい演奏になりました。 私にとってのジャズの研究課題が、なんとタンゴで実現するとはなんとも複雑な気持ちですが、まさにこの日は3者一体、以心伝心、誰も乗っからない、譜面にも乗っからない、譲らない、でも調和する、色即是空、そんな状態でどこまでいくんだこの演奏というものになりまして、私、感無量。 やはり音楽ジャンルとは、着ていくTシャツの柄みたいなもんで、中身とはあまり関係ない、人間そのものであるのだなー、それがハッキリと手に取るように実感できた日、私にとってのひとつの到達点、理想的な演奏になりました。
お聴きいただいたみなさん、応援ありがとうございました。おそらくリハたくさんやって臨んだ演奏に聴こえたかもしれませんが、あの演奏のほとんどは簡単なメロディ譜面を元に、各自があるべきところにあるべき音を入れるという即興演奏で成り立っています。リハは本番前のサウンドチェック程度しかやってません。そんなジャズなタンゴ?あれ?タンゴなジャズ?いや、スイングするタンゴ?はみ出す脱線転覆タンゴ?調子に乗ったインチキタンゴ?…、ああ、やはりいい音楽はノージャンル、なんでもいいや。
【ミユキレポート】
上記のご来場の方が社交ダンスとおっしゃっていますが、昼の部は茗荷谷「ダンスプラザ トモヨ」での生演奏ミロンガでした。リマタンゴ名義ですので詳細は割愛しますが、この前月リマさんが腕を骨折。痛みを押しての出演でした。昼夜ダブルヘッダーでしたので、昼にいらしてくださった前述のTさんをなんと茗荷谷から東大和までお誘いし、音楽の可能性を追求する私たちの証人になっていただきました。一日でサックス入り四重奏と、バンドネオン入りトリオを聴いていただいたわけです。この夜は初出演の東大和「Coo空」。やはりmixiで知り合いになった方がこのお店でDJをしていらして、ライブを企画してくださいました。ライブは天井がぶっ飛ぶと表現されたほど最高のものでした。佐藤美由紀、早川純、スズキイチロウのトリオとしての初ライブでした。